秋は呼吸器のセルフケアを意識しよう♡
秋の養生
呼吸器官(鼻、喉、気管、肺)の健康を中心に
秋の到来を感じると、涼しさや穏やかな気候を楽しむことができます。木々の紅葉や秋の雲たち・・・景色も色鮮やかになりますね。
この時期は、東洋思想の観点からすると呼吸器官、肺の健康を大切にしたい季節でもあります。今回は、秋の養生の方法や、肺を保護・強化するための知恵について考えてみましょう。
1. 秋と肺の関係
東洋医学では、五行思想(木火土金水)の中で秋は「金」に関連し、体の中で肺と密接な関係があるとされています。
秋は乾燥しやすく、咳やのどの痛み、肌の乾燥などの症状を引き起こすことがあります。
これは、肺の機能と乾燥の関係が深いためです。
また、夏の間に冷房に当たり過ぎて汗をあまりかかなかったり、汗をかいたところを急に冷やすことを繰り返した場合、腎臓の機能の低下を招き、喉の風邪をひき易くもなります。
2. 食事での養生
秋の食材は、肺を潤す効果が期待できるものが多いです。
・白きくらげ:肺を潤すと言われ、喉の渇きや咳に効果的。
・梨:のどの渇きを潤し、喉の痛みに良いとされています。
・セロリや白菜:肺の機能を高める効果があると言われています。
大根や柚子、また里芋も気管支に良いようです。
3. 呼吸法での養生
意識的に深呼吸を日常に取り入れることで、肺を活性化させることができます。鼻からゆっくりと深く息を吸い、口からゆっくりと細く長く吐き出すことで、肺を十分に使い、新鮮な酸素を体内に取り入れることができます。
また、腹式呼吸も自律神経のバランスを整えます。鼻から下腹を膨らませるように吸って、鼻からゆっくり長く吐きだして下腹を凹ませていく、腹式呼吸を繰り返し行うのも良いです。
4. 適度な運動
散歩やストレッチ、ヨガなど、適度な運動を行うことで、血行を良くし、肺の機能を高めることができます。
5. 乾燥対策
加湿器の使用や、適度な水分摂取で、乾燥による呼吸器のトラブルを予防することができます。
⭐︎ヨガで肺の働きを高めるポーズ
1. 山のポーズ(タダサナ)立ち姿勢で、背筋を伸ばすことで胸部が開き、肺の容量が最大限になることで、酸素の取り入れが容易になります。
2. 三角ポーズ(トリコナーサナ)体を側面に伸ばすことで、肺の側部も伸び、深い呼吸がしやすくなります。
3. 魚のポーズ(マツヤーサナ)仰向けになり、上半身を持ち上げることで胸部が開くので、肺の容量が増えます。
4. 橋のポーズ(セツバンダーサナ)背中をアーチ状に上げることで、胸部が拡張し、肺が活性化されます。
5. 猫のポーズと牛のポーズ(マルジャリーアーサナ & ビットィラーサナ)
猫のポーズで背中を丸め、牛のポーズで背中をくぼませることで、胸部と肺がしっかりと動き、呼吸が深くなります。
ヨガのポーズは、体全体の血行を良くするだけでなく、特に胸部を開き、深い呼吸を助けるものが多いです。
日常にヨガを取り入れることで、肺の機能を高め、健康的な呼吸ができるようになります。秋の季節には、特にこれらのポーズを積極的に取り入れてみるのも良いでしょう。
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